今回は、名古屋から直島へドライブ旅行に行ってきたので。
その感想などを書いていきます。
今回の旅行は、完全なノープランで。
宿泊先どころか、行き先も。
旅行に行くことだけ先週から決めたのですが、前日はまだ東西南北のどこに行くのかも決まっていない状態。
そして、直島に行くことを決めたのは、当日の朝にとりあえず西に行こうと決め。
神戸の中華街でランチした後、姫路城のあたりでやっと決定したぐらいです^^
直島に行くと決めた理由
姫路城を軽く見た後、いらないものをトランクに移動させるため、整理したらこんな本が出てきまた。
うちの車のトランクには、私が買った旅行本が結構入っているのですが、その中にあったみたいです。
そういえば、一度直島に行こうと思って、この本買ったんですよね。
そして、行くつもりでホテルの予約までとってたのですが、直前に行くことができなくなって、そのまま行ってなかったんです。
それに、金沢21世紀美術館に行ってから、タレルの作品もみたいと言い合ってましたし。
なので、せっかくここまで来たんだから、「行こう!」ということになり、やっと行き先が直島に決まりました。
というわけで、一路宇野港へ向けて出発です。
行き先が決まったので高速に切り替えましたが、高速を下りてから結構遠いんですよね。
2時間弱かかりますから。
でも、それも過ぎると、やっと到着。
合計12時間ぐらい運転してましたね。
でも、まだ問題が。
宿泊どうするか決めてなかったんですよね。
でもまぁ、直島からの最終フェリーが遅いので、後で決めればいいかといいうことに。
ちょっと、フェリーまでまだ時間があるので、駅の横のヤマダ電機に充電器買いにいったんですが。
その近くにある駐車場見たらめっちゃ安い!
1日毎に500円って!
これは今後使うかもしれません。
充電器買ってもまだもう少し時間があるので、ブラブラしていました。
そしたら、冗談みたいな光景が。
なんもないやん・・・
一応奥の方にあるんですが、狸に化かされた様な風景に一瞬唖然としますよ。
こうして時間つぶしも終わったら、やっと直島に出発です。
直島1日目:ベネッセハウスに当日宿泊&ナイトプログラムに参加
そんなこんなで、到着できたのは、午後4時過ぎ。
地中美術館などが終了していて、美術館で見れるのはベネッセハウスミュージアムぐらいしかないことが判明。
でも、とりあえず向かおうかということになり、ベネッセハウスミュージアムに向かうことになりました。
向かう最中に、「もし空いていたら泊まろうか」と冗談で話してたんですよ。
前に行こうとしたとき以外にも、何度か泊まれるかなぁとHPでみたのですが、だいたい埋まっていたので。
まぁ当日に行って、空いてるわけないだろうと思っていたんです。
しかも、今日明日は安藤忠雄が公演会するために来てるとのこと。
これは、絶対ないなと確信してました。
ベネッセハウスに当日宿泊
ミュージアムについて、ミュージアムのチケットを購入する前に、一応「空いてませんよね?」と確認。
そしたらまさかのパークに1室空きがあるとのこと!
聞いておきながら「嘘!まじで?」と言いそうになってしまいました。
せっかくなので、部屋をお願いし、やっと宿泊先が決まりました。
開始15分前にナイトプログラムに参加
スタッフの方に「今日はどこか見てこられたんですか?」と聞かれたので、まだだということを伝え、今日見れるところでいいところはないかと聞いてみたんです。
でも、4時過ぎていてほぼ閉まっているというので諦めかけたんですが、「そういえばナイトプログラムってあったな」と思い出しました。
確か前に事前予約した方がいいとメールもらったことがあったので、これはさすがに無理かなと思いながら、またダメモトで聞いてみたんですが。
なんと空きがあるとのこと、でも15分後に始まるので、もし参加するなら連れて行ってくれるといってくれました。
「ベネッセハウスに泊まるなら参加しないと」と思っていたので、お願いして連れて行ってもらうことになりました。
ちなみに、家に帰って金曜と土曜しかやっていないことを知りましたが、この段階では知りません。
ものすごいラッキーでしたね。
地中美術館ナイトプログラム
開始まで5分のところで到着して、間に合いました。
すぐに解説を聞いて、チケットを購入し、さっそく参加者みんなで向かいます。
そろそろ暗くなってきてはいましたが、まわりが木ばかりなので、地中美術館への道は相当暗いです。
でも、それ以上に建物内がものすごく暗い。
ダンジョンみたいですもん。
そして、やってきたのはジェームズ・タレルの「オープン・スカイ」。
金沢21世紀美術館の「ブルー・プラネット・スカイ」にかなり似ている感じ。
⇒【21世紀美術館の感想】直島だけじゃない!タレルの作品を身に金沢へ
でも、地中美術館の方には、ナイトプログラムもあるんです。
壁のライトが変化していって、見えるものが変わっていくんです。
赤いライトのときは空が青く、青いライトのときは空が赤く。
強い光のときは黒い布でも被せたように黒く、弱い光のときは明るく。
そんな感じで、人間の目の錯覚を利用して、1つのものを変化させてくるんです。
これは参加する価値がありました。
ちなみに、天上が空いているので結構寒いんですが、壁が温くされているし、ブランケットを貸してくれるので、意外にへっちゃらです。
さすがのホスピタリティですね。
ベネッセハウスの部屋と夕食
ナイトプログラムが終わって、やっと今日のお部屋とご対面です。
先に支払いをすまして、説明を聞きます。
しかし、写真とか結構厳しめですね。
館内の写真についての紙があったのですが、私的利用のみにとどめて欲しいとのことで、ブログなどにはるのもNG。
まぁ、美術品も多いのでこれは仕方がないでしょう。
むしろ私的利用なら良いといってくれてる分、良心的だと思います。
お部屋
パーク棟のお部屋は、かなり意外な作りになっています。
安藤忠雄なのに木がふんだんに使われており、コンクリート中心じゃないんです。
でも、私はかなり気に入りました。
窓から見える庭園や瀬戸内海の雰囲気に非常にあっているので、すごい調和感があります。
次もここに泊まりたい!
こんなに気に入ったのって、バリのチャンディダサにある「アリラ・マンギス」以来かも。
あっちは、バリについてから車で2時間弱かかるのであんまり行けませんが、こっちは来ようと思えばすぐにこれるのでいいですね。
こっちには浴槽もありますし。
夕食
夕食は、ベネッセハウスで食べるのもいいんですが、ちょっと気になるところがあって、そっちに行くことにしました。
へんこつ苑さんです。
肉もおいしいし、昼間海鮮のランチを出してあるだけあって海鮮もおいしい。
でも、タレにこだわっているので、タレが特においしい。
そんな評判を聞いていたので、来たら絶対行こうと思っていたんです。
いかんせん2、3年前に調べていただけなので、名前は覚えていませんでしたが、直島の中の焼肉屋なのですぐに探せました。
場所も宮浦港からすぐなので、簡単に見つけられますし。
食べてみたら結構おいしい。
ちゃんと旨味があってジューシーなお肉や海鮮をそろえているし、評判のタレもおいしいし。
そして、安い! 同じレベルの焼肉を名古屋で食べたら、2倍まではいかなくとも、1.5倍はしそう。
ここは絶対リピート決定です!
帰り道
お腹もいっぱいになって、ベネッセハウスに帰ります。
その前に、セブンイレブンによってから。
島にはコンビニなどはないと聞いていたのですが、セブンイレブンがとうとう参入していたみたいです。
夜10時までですが、やっぱりあると便利ですね。
島中が海外の方に向けてカード利用できるところを増やしていると言っても、ATMとかあると便利ですし。
ラウンジ
ベネッセハウスに着いたら、直接部屋の方にはいかず、美術品の展示ゾーンを抜けてラウンジに向かいます。
セルフサービスですが、珈琲や紅茶を無料でいただけるんです。
音がよいと聞いていて期待していたんですが、今日は団体さんがいたので、あまりかかっている音は聞こえませんでしたが。
まぁ、団体さんの声がよく響いていたので、音は本当にいいんでしょう。
でも、エスプレッソを飲みながら、夜の瀬戸内をみるのはなかなか贅沢。
落ち着きますねー。
今日は盛りだくさんでしたから、これですっと寝れそうです。
直島2日目:地中美術館、家プロジェクト
一晩、泥のように眠ったおかげで、ものすごくリフレッシュしました。 昨日はあまり美術品を見れなかったので、今日は本格的に見ていきます。
そして、島の魚介を!
でも、まだ朝が早かったので、ベネッセハウス周辺の散歩をしつつ、もうすぐ開きそうなベネッセミュージアムに行くしかないんですが。
でも、さすが美術の島ですね。
かなりの数の美術がありました。
1つ1つ見たら結構時間かかりますね。
ベネッセミュージアム
ベネッセハウス宿泊者なら無料では入れる美術館です。
朝早くから夜遅くまでやっているので非常に便利。
ただ、まさに現代美術といった感じの作品が多くて、私にはちょっと難しい作品が多かったですが。
もっとも、この周辺にある外の美術はなかなか面白いのが多いです。
その中でもウォルター・デ・マリアの作品が気に入りました。
よく磨かれた球体になっていて、島の景色が写りこむんです。
地中美術館の方にも有名な球体がありますが、あっちは人工的なものにこだわっていて、同じようなものなのにその性質が間逆なのが面白い。
つい中に入っても大丈夫と思ってしまいますが、中に入ってはダメなのでご注意を。
本当ぎりぎり気付いてよかった。
昼寝、後に地中美術館
ベネッセミュージアムを見た後、一度部屋に帰ってチェックアウトまで昼寝をすることにしました
今日も長丁場になりそうなので、体力温存のためです。
その間、妻には、安藤忠雄が講演会を聞きにいってもらいました。
安藤忠雄がきてることを全く知らず直島に来たので講演会やっていることにおどろきましたが.
妻は安藤忠雄建築のファンなので、ちょうど良かったです。 1
1時のチェックアウトをすませ、公演を聞き終わった妻をひろって、再度地中美術館へGOです。
昨日も来た地中美術館ですが、夜と昼間では雰囲気が全然違います。
地中の庭もよく見えます。
なんでもモネの自宅の庭と同じ植物が植えられているのだとか。
モネファンなら、ここで足がとまりそうです。
併設されている地中カフェは良いです。
窓から見える瀬戸内の景色は綺麗だし、落ち着いた雰囲気で時間がとまっているようでした。
エルダーフラワーとザクロのソーダはかなりお勧め。
逆にピタサンドは、たいしたことがないので、お腹が減っていないなら食べなくてもいいんじゃないかと思います。
ちなみに、ここにきてやっと、この美術館が地中「海」美術館ではなく、地中美術館だと認識しました。
オリーブが名産の小豆島付近にあるから、ヨーロッパ押しなんだと思っていたんですが、違ったみたいです。
内部で気に入ったのは「モネの一室」とタレルの「オープン・フィールド」。
「モネの一室は」にはモネの睡蓮が5作品展示されています。
それだけなのですが、真っ白な部屋にそれだけな分、より鮮明に目にはいってきます。
特に入り口手前から、最も大きな作品をみると、その作品だけがあるように写って、非常に美しい。
「オープン・フィールド」は、階段の上にブルーの壁があって、最初その変化を見ておくのかな?と思ったんです。
でも、それは錯覚で、ブルーの壁は、その向こうにあるブルーだけの部屋の入り口でした。
そして、中に入ってみると、距離感覚が上手くつかめないし、影もあまり映らないしで、不思議な感じが。
どちらもなかなかできない体験を与えてくれました。
家プロジェクト
正直、家プロジェクトなめてました。 「1つで420円だし、1つの建物に1つの美術って、絶対外れでしょ」と。
ごめんなさい、めちゃくちゃ面白かったです。
譲王神社
最初、「譲王神社」に行ったのですが.
神社にガラスの階段がかかっているだけで「ふーん、まぁこんな感じだよね」と思ってました。
でも、地下を見ることができるというので見に行くと、ガラスの階段は地下から続いていて、地下水から生えてきたような感じになっており、イメージが一変しました。
地下水から氷の階段ができ、それが祭壇まで続いてているようで、非常に神秘的。
角家
すでに町プロジェクトへのイメージが変わり始めていましたが.
次の「角家」で完全に手のひらがひっくりかえりました。
暗い部屋の床一面に水がはってあって、その中に数字の1~9が浮かんでいて、それらが別々のスピードで変化していくんです。
なんというかタイムスリップしてしまいそうな雰囲気で、SF好きな人は感動するんじゃないか思うんです。
南寺
でも、それ以上に感動し、直島で一番気に入ったのは「南寺」。
これもすごい良いタイミングだったのですが、2人分空きがあるから前の回に入れてくれるというので、次の回まで待つことがなく入れました。
そして、私達が入った途端開始です。
この建物は、ものすごい真っ暗なんです。
真っ暗すぎて頭が痛くなってくるほど。
移動も暗すぎて右手を壁に当てながら進まないと行けないんです。
ちょっと、使うことのないと思っていたダンジョンで迷った時の「右手の法則」が使えた!とか喜んでいたのは内緒^^
そして、進んだ先の部屋に入ると、足にベンチが当たるから、そこに座って待っていてくださいといわれました。
当然真っ暗だから何も見えません。
でも、数分たつと急に前に布のようなものが見えてくるんです。
目の錯覚かと思いましたが、確かにちょっとずつ色が濃くなってくるんです。
そして、そうなってくると、私達しかいないのかなと思っていた空間に、人影も浮かんできました。
「うぉ!なんだ」と思っていたら、近くの人影もそんなリアクションをとってきました。
なんでも、布のようなものはすっごい弱い光で、実はこの部屋にはいったときからついていたそう。
真っ暗だと思っていたのは、外で強い光にさらされていたので、その弱い光が見えていなかっただけ。
それが慣れてきたので、光も見えるし、近くの人も見えてきたとのこと。
つまり、星を見に行ったときに、目を暗闇にならす前とならした後では見えるものが全く違ってくる、あの現象を建物と光の加減で再現したんでしょう。
知っている現象だけにやられた感がハンパないですね。
ちなみに、この作品もタレルの作品です。
直島ランチ
町プロジェクトを回っている間にお腹が減ったので、ちょっと遅いランチをとりました。
直島のタコが食べれるという「瀬戸のおうち」をチェックしていたので、そちらへ。
そして、行ってみて大正解!
タコのお刺身は追加(+500円)したものですが、それ以外のものは950円で食べれます。
量はそんなにありませんが、しみじみおいしくて、島の味が堪能できます。
特にイリコ飯が気に入りました。
島の古民家といった珍しさもあるでしょうが、こういう魚介を使った島ご飯が食べたかったので大満足です。
直島出発!香川へ
そんな感じで、濃い直島を楽しみましたが、とうとうお別れです。
年内か年明けにでももう1回来ようかなと思ってしまうぐらい気に入ってしまい。
非常に名残惜しかったですね。
後は、まだ時間に余裕があったので、香川に向かいうどんを食べ。
そして帰っていくだけでした。
でも、途中ルミナリエを観たりしながらの帰宅でしたから。
全然疲れませんでしたねー。
いやー、楽しいドライブ旅行でしたよ。
以上、直島ドライブ旅行!ベネッセハウスも美術館&家プロジェクトも最高だった、でした。